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建築カタリストのリノベ・建築よもやま話

実家を相続することになったら?

きょうだい全員が独り立ちして別の地方に住み、高齢の両親だけが実家に残っている。これは今、日本中で見られる光景ではないでしょうか。今回のテーマは、そんなご家族で両親が亡くなられて実家が遺されたとき、どうするか?です。

僕たちリノベーション会社はこうした状況でご相談をいただくことが多いので、この機会に解決方法をシェアしたいと思います。
まずはじめに現状把握をします。確認することは2つです。

  1. 遺された不動産は実家だけなのか?他に土地や物件はないか?
  2. 両親はその家をどうしたいと考えていたか?
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特にひとつめの項目は非常に重要です。実家だけだと思っていたら、実はもう一軒持っていて、賃貸物件にされていたという事例も多々あるからです。

次は相続する人の希望をはっきりさせましょう。プランは売る、住む、貸す、活用するの4つです。きょうだいが居る場合は全員の意思表示が必要です。この時点では、できる・できないはひとまず脇へ置いて、どうしたいか?を考えます。

売る場合

このプランでは実家を売却したお金を相続する人で分配します。
まずは実家の「物件としての価値」を把握しなければなりません。一般の方に物件の目利きはできませんので、不動産会社に査定してもらいましょう。
相続では税理士や弁護士などプロに依頼し、第三者的な立場からアドバイスしてもらうのがトラブルを避ける最も良い手段です。
税理士や弁護士の知り合いがいらっしゃらないお客さまには、僕の知っている方をご紹介をしています。

住む場合

このプランは僕の出番です!
すぐに住むなら、家族のライフスタイルに合わせたリノベーションを行います。
また、仕事の都合などで今すぐ住むつもりはないけど、将来住みたいので維持したいという希望をお持ちの方もいらっしゃいます。その場合には、ひとまず雨漏りなど傷んでいる箇所だけを直し、月1回程度の換気をお願いするなど、無理のないプランをご提案しています。
本格的に実家に住むことになった時、暮らしやすいように本腰を入れてリノベーションするわけですね。

貸す場合

このプランは賃貸住宅を仲介する不動産会社と契約することになりますが、家のタイプによって難易度が変わります。
マンションの場合、立地が都会でも郊外でも、家具や荷物を全て出し、きれいにすればすぐに貸せるようになります。ですが、一戸建ての場合は少々風向きが異なります。
たとえ駅から少々遠くても30坪までの一般的な建売住宅なら、ファミリー層の入居が見込めます。しかしそれ以上に広い場合は、どうしても家賃も高めになります。そういう家を賃貸で必要とする人は少ないため、借り手が付きにくいのです。

活用する場合

このプランは、貸す以上に手間のかかる副業となります。
例えば少し前に話題になり、今や定着した感のあるシェアハウス。賃貸同様、シェアハウスでも管理・運営する人手が必要です。オーナーがしないのであれば運営会社と契約し、代わりに運営してもらうことになります。
また、広い純和風の家には民泊という選択肢もありますが、こちらもシェアハウス同様、誰が運営主体になるか?がネックになります。また消防や水回りの設備にかかる予算、民泊を始めるための申請手続きなどもあり、手軽に始められるものではありません。

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僕の個人的な意見ですが、活用するプランは老後も続けられる投資や副業と考えて楽しめる、やりがいがある!と思える方にしかおすすめしていません。単純に儲かる・儲からないで考えると、それほど華々しく儲からないからです。

以上のように、実家が遺された場合、4つの選択肢があります。
もしこうした状況になりそうだ・今まさに直面していて相談したいという方がいらっしゃいましたら、ぜひイクシーのwオンライン無料相談をご利用ください。