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建築カタリストのリノベ・建築よもやま話

仕事場と家をイコールにする暮らし

コロナ禍より遡ること数年前、知り合いのクリエイターを中心に仲間内のセミナーを開催したことがあります。テーマは「クリエイターこそ家を買うべき」というもの。

会社から独立して一人で仕事をする個人事業主のことを一般的にフリーランスと呼びます。クリエイター職に非常に多い業態ですが、彼らの多くは自宅で仕事をしたり、都心部での打ち合わせが多い人ならば都心部の便利な場所に事務所を借りています。
そうした人たちの生活を豊かにするために、僕が仕事で得た不動産投資の知識を活用できないだろうか?と思ったのがきっかけでした。

僕が提案したのは都心部に仕事場兼自宅を購入し、いわゆるSOHOとして活用するというもの。
借りるではなく買うのはなぜでしょうか?

賃貸は気軽に住み替えできるのがメリットですが、家賃を何年払い続けても自分のものにはなりません。毎月数万円を必ず払い続けなければならないなら、家賃とほぼ同じ金額の住宅ローンを払って、自分のものにしませんか?というのが僕の考えです。

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実は、物件の購入にも仕事場兼自宅というのは非常に有利です。
住宅ローンは自宅の購入にしか使えない縛りがあるだけに、不動産投資用のそれに比べて2%近く金利の低いお得なローンです。購入後には住宅ローン控除のような減税措置もあり、「お得度」が格段に違います。これを使わない手はありません。
また、2021年には住宅ローン控除の面積要件も従来の50平米から40平米に引き下げられました。この広さは、1LDKや2DKなど単身者や二人暮らしにちょうど良い間取と広さです。

住宅ローンを組む際には団体信用生命保険に加入することになりますので、返済期間中に万が一のことがあったとしても保障が受けられます。また当初は30年など長い期間のローンを組んでおき、余裕がある時に繰り上げ返済することもできます。そうして半分以上ローンを返済すれば、今度はそれが実績となり銀行から融資を受ける担保として活用することもできます。まとまったお金が必要になった場合に手持ちのカードのひとつとして活用できるというわけですね。

独身の人なら、結婚して家族構成が変わることもあるでしょう。そうした場合、仕事場兼自宅は泊まれる仕事場にコンバートしても良いですし、賃貸物件として貸すことも、売却して別の物件の購入費用に充てることもできます。

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この仕事場兼自宅プランの非常に重要なポイントは、都心やその周辺地域、いわゆる都会の物件を購入することです。賃貸にするにせよ売却するにせよ、その物件を求めるであろう同じようなライフスタイルの借り手・買い手が見つかりにくい郊外地域はどうしてもリスクが高くなります。

そもそも郊外地域には単身者向けワンルームやファミリー向け物件しかなく、仕事場兼自宅として使えそうな広さ・価格の物件がほとんどありません。その面から言っても、このプランの舞台は都会の利便性の高い地域が中心となります。

さて、ここまではフリーランスのクリエイターを想定してお話ししてきましたが、コロナ禍以降、会社員の間にも在宅勤務が普及しつつあります。感染者数に応じて従来型の勤務と在宅勤務を切り替える企業もありますが、IT関連を中心にオフィス出勤は月に数回が当たり前という企業も増えているのが現状です。

これまで家は休息する場所や趣味を楽しむための場所だったのに、そこで仕事をしなければならなくなったという独身社会人のみなさんに、僕はクリエイターに提案した仕事場兼自宅プランを同じようにご提案したいと思います。

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どこの会社に勤めていようと自宅で仕事をするのであれば、働き方はもうフリーランスと同じです。寝起きするプライベートな空間に仕事をねじ込むのではなく、仕事をする空間とプライベートを過ごす空間を家の中で明確にしてそれぞれのシーンを効率化、オン・オフの切り替えの効いた豊かな人生を送ってみませんか?

この仕事場兼自宅プランについて、もっと詳しく具体的な話を聞きたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽に無料相談をご利用ください。